こんにちは、
ドクターワイオオです。
愛知県半田市で「雙葉進学教室」を運営しながら、
このブログで日々、家庭学習のあり方について発信しています。
定期テストが近づいてくると、
どこのご家庭でもこのようなバトルや悩みが勃発しがちです。
「テスト前なのに、リビングでスマホばかり触っていて全然勉強しない」
「『勉強しなさい!』と言うと『今やろうと思ってたのに!』と怒り出して、親子関係が最悪になる」
「直前に焦って徹夜しているけれど、毎回同じことの繰り返しで成績が上がらない」
テスト範囲が配られているはずなのに、
一向に机に向かわない我が子を見ると、
親としては焦りやイライラが爆発しそうになりますよね。
しかし、40年間にわたり大阪、沖縄、愛知、そしてロンドン、ニューヨーク、上海などの海外校で
多くの中学生と保護者様に向き合ってきた経験から、はっきり言えることがあります。
「テスト前に勉強しない子」は、怠けているわけではありません。
ただ「始め方」と「進め方」が分からず、立ちすくんでいるだけなのです。
今回は、テスト前にお子様の「勉強のやる気」を引き出し、
点数を確実に上げるための家庭での正しいアプローチと学習習慣について、
具体的な処方箋をお届けします。
Contents
1. テスト前なのに「勉強しない」子どもの本音と本当の理由
まずは、なぜテスト前なのに子どもが動けないのか、
その心理的背景を理解することから始めましょう。原因は大きく分けて3つあります。
原因①:何から手をつければいいか分からない(フリーズ状態)
中学校の定期テストは、小学校のカラーテストと比べて範囲が格段に広くなります。
ワーク、プリント、教科書、ノート……。
「やらなければいけないこと」
が山積みになっているのを見て、圧倒され、
「何から手をつければいいか分からない」
というパニック(フリーズ)状態に陥っているのです。
原因②:失敗するのが怖くて「現実逃避」している
「勉強したのに点数が悪かったら、自分の頭が悪いことになってしまう」。
そんなプライドや不安を抱えている子は、
無意識に「勉強しない」という状況を作ることで、
「勉強しなかったから点数が悪かっただけ」
という言い訳を用意しようとします。
スマホやゲームに逃げるのは、この強い不安の裏返しです。
原因③:テスト勉強の「成功体験」がない
これまでに
「計画を立てて、勉強して、点数が上がった」
という成功サイクルを経験していない子は、
努力と結果の結びつきを実感できていません。
「どうせやっても上がらない」
という諦めが、やる気を削ぐ原因になっています。
2. 【家庭で解決】テスト前のやる気を引き出す「親の正しい声かけ」
「勉強しなさい!」
という命令形の言葉は、子どもの反発心を生むだけで、
自発的な行動には繋がりません。
子どもが「これならできそう」と思えるような、
魔法の声かけのステップを実践してみましょう。
✕ 避けるべきNGな声かけ
「テスト前なのにいつまでスマホ触ってるの? 勉強しなさい!」
👉 行動をコントロールしようとする言葉は、
反発か「言われたからしぶしぶやる(受動的)」という姿勢しか生みません。
「お姉ちゃん(お兄ちゃん)はテスト前、もっと自発的にやってたよ」
👉 他者との比較は子どもの自尊心を著しく傷つけ、やる気を完全に消滅させます。
◯ 子どもの行動を促す効果的な声かけ
大切なのは、学習の「心理的ハードル」を徹底的に下げる声かけです。
「今回のテスト範囲、提出用のワークのページ数が結構多いね。
今日はとりあえず『最初の3ページだけ』一緒に開いてみない?」「テスト前ってやることが多すぎて、頭の中がごちゃごちゃになるよね。
まずは一緒に、提出物の一覧をメモ帳に書き出して整理してみる?」
声かけのポイント:小さな「ベイビーステップ(最初の一歩)」を提示する
脳は「やり始める」ことで初めて、
やる気物質(ドーパミン)が分泌される仕組みになっています(作業興奮)。
そのため、
「机に向かってワークを1ページ開く」
「鉛筆を持つ」
といった、失敗しようのない極小のファーストステップを親が提示し、
促してあげることが最も効果的です。
3. 点数を着実に上げるための「正しい家庭学習の習慣」
テスト前に闇雲に教科書を眺めたり、
ただ綺麗にノートをまとめ直したりする勉強法は、
時間を消費するだけで点数には結びつきません。
「成績が伸びる家庭」が実践している、
正しい学習習慣を2つご紹介します。
① 勉強は「インプット1:アウトプット3」の黄金比で行う
「教科書をじっくり読む(インプット)」
だけでは、脳は知識を定着させません。
テストで点数を取るために必要なのは、
覚えた知識を「引き出す(アウトプット)」練習です。
家庭学習では、教科書を読む時間は最小限にし、
すぐに
「ワークの問題を解く」
「暗記カードでセルフクイズをする」
といったアウトプット中心の習慣に変えていきましょう。
② 「提出物(学校のワーク)」はテスト1週間前に1周目を終わらせる
多くの家庭で起こる悲劇は、
「テスト前日に、提出用のワークを答えを丸写しして必死に終わらせる」
という状況です。
これではテスト勉強ではなく、
単なる「作業」になってしまいます。
テストの1週間前(できれば部活動が停止になるタイミング)には、
提出するワークの1周目をすべて終わらせる計画を立てるよう、
家庭環境でサポートしてあげてください。
そこからテスト当日までの1週間は、
「1周目で間違えた問題だけを何度も解き直す時間」
に充てる。
これだけで、定期テストの点数は劇的に跳ね上がります。
まとめ:親の役割は「管理監修」ではなく「並走」
テスト前に勉強しない子どもを前にすると、
親はどうしても「監督」のようになって口うるさく管理したくなります。
しかし、中学生という多感な時期に必要なのは、
同じ目線で寄り添ってくれる「伴走者」です。
「テストの結果」という点数だけに一喜一憂するのではなく、
「テストに向けて、自分で立てたスモールステップをクリアできたプロセス」
をぜひ温かく認め、褒めてあげてください。
もし、
「家庭で勉強の話をすると、どうしても喧嘩になってしまう」
「客観的なアドバイスがほしい」
という場合は、無理に家庭内だけで抱え込まず、受験指導のプロを頼ってくださいね。
雙葉進学教室では、一人ひとりの課題や計画に寄り添い、
自立して家庭学習に取り組めるようになるためのアプローチを徹底しています。
お子様が「自分でできた!」という達成感を得られるよう、
一緒にサポートしていきましょう!
大岩裕之(おおいわ ひろゆき) 雙葉進学教室 塾長。数学教育学修士・専修免許状取得。ロンドン・ニューヨーク・上海など6都市での指導を経て、2015年より半田市にて開校。指導歴40年・数学・理科専門。