― 聞くことから始まり、信じることで終わる ―
子どもたちと日々向き合っていると、「成績を上げる」ことだけが目的ではないと、あらためて感じます。
学びの中で見えてくるのは、**「人として成長していく姿」**そのもの。
今日は、そんな子どもたちとかかわるときに、私がいつも大切にしていることを、少しだけお話しします。
① まず「聞く」ことから
子どもが何を思い、どんな気持ちでいるのか。
つい「こうすればいい」「こうあるべき」と言いたくなるときもありますが、
大切なのは**“耳を傾けること”**だと思っています。
「話を聞いてもらえた」という安心感が、次の行動への勇気になります。
② 「失敗」は成長の入口
勉強でも人生でも、失敗は避けられません。
でも失敗は、できなかった証ではなく、「挑戦した証」。
「どうしてできなかったの?」よりも「どこまで考えたの?」と問いかけることで、
思考の道筋を一緒にたどり、学びを深めていきます。
③ 「できた!」の瞬間を一緒に喜ぶ
努力が実を結ぶ瞬間。
その喜びを共有することが、次への意欲を生みます。
点数だけでなく、「前より少し理解できた」「あきらめずに考え抜けた」という
**小さな“できた”**を見逃さず、言葉で伝えたいと思います。
④ 「比べる」より「認める」
他人との比較ではなく、昨日の自分との比較を。
子どもたち一人ひとりのペースでの成長を認めることが、
自己肯定感を育み、学びへの自信につながります。
「君は君のペースで進めばいい」——そんな言葉を大切にしています。
⑤ 「未来」を信じるまなざしで
今できないことがあっても、「これからできるようになる」と信じる。
その“信じる目”が、子どもの中に希望の灯をともします。
「なせばなる」という言葉のように、努力の先にある未来を信じ、
共に歩む存在でありたいと思います。
🍀 おわりに
学びは、テストや成績のためだけのものではありません。
それは、自分を知り、他者を理解し、未来を描く力を育てるもの。
子どもたちの可能性を信じ、失敗も成長の糧に変えていけるよう、
雙葉進学教室はこれからも「なせばなる」の精神で、一人ひとりと向き合っていきます。

