ブラックロック先生の本音

【本音002】塾代が「無駄金」に消える?成績が上がらない残酷な真実

塾代が「無駄金」に消える?成績が上がらない残酷な真実

1.1. 塾は「魔法学校」ではないと知れ

まず最初に、はっきりとお伝えしなければならないことがあります。それは、「塾はお金を払えば自動的に頭が良くなる場所ではない」という事実です。

多くの生徒や保護者の方は、高い授業料を払った瞬間に安心してしまう傾向があります。しかし、これは大きな間違いと言わざるを得ません。例えば、どれだけ高価で性能の良いバットを買ったとしても、本人が素振りをしなければホームランは打てませんよね?勉強もこれと全く同じです。

塾はあくまで「勉強のやり方を教える場所」や「道具」に過ぎません。その道具を使いこなして努力するのは、生徒本人です。「塾に入れたからもう安心」と考えている時点で、残念ながらそのお金は無駄金になってしまう可能性が高いでしょう。

1.2. 成績が上がらないのは「塾のせい」ではない

成績が伸び悩むと、すぐに「この塾の教え方が悪い」「先生と合わない」と他人のせいにする人がいます。しかし、本当にそうでしょうか?

厳しいことを言いますが、成績が上がらない原因の9割は自分自身にあります。なぜなら、同じ教室で同じ先生の授業を受けて、しっかりと成績を上げている生徒が必ず隣にいるからです。もし塾のシステム自体が悪ければ、全員の点数が下がっているはずです。

「料理がおいしくない」と文句を言いながら、そもそも出された料理を食べていないのと同じ状態になっていませんか?先生のせいにしている間は、絶対に成績は上がりません。まずは自分の取り組み方を見直すことが、無駄金を止める第一歩です。

1.3. 「行くだけで偉い」と思ったら負け確定

「毎日休まずに塾に行っているから、私は頑張っている」と思っていませんか?確かに通うことは大切ですが、ただ席に座っているだけでは何の意味もありません。

例えるなら、スポーツジムに行って、トレーニングマシンを使わずにベンチで1時間座って帰ってくるようなものです。これで筋肉がつくはずがありませんよね。勉強も同じで、頭を使って汗をかかなければ、何時間教室にいても賢くはならないのです。

塾に行く目的は「出席すること」ではなく、「できなかった問題をできるようになること」はずです。「行っただけで満足」というお客様気分でいる限り、残念ながら成績表の数字が変わることはないでしょう。


金ドブ確定!塾に行っても成績が上がらない子の特徴5選

2.1. 【特徴1】授業中に「お客様気分」で座っている

塾に行っても成績が上がらない子の最大の特徴は、授業を「ショー」のようにただ眺めていることです。

先生が黒板に書く説明を、「へぇ、そうなんだ」と映画でも見るように受け身で聞いていませんか?成績が伸びる生徒は違います。彼らは「なぜそうなるのか?」「自分ならどう解くか?」と常に頭をフル回転させながら授業に参加しています。

ただ座って話を聞いているだけの時間は、勉強時間には含まれません。右の耳から左の耳へ言葉が流れていくだけです。お客様気分で座っているその1時間は、親御さんが一生懸命働いたお金で買われていることを忘れないでください。

2.2. 【特徴2】宿題の答えを丸写しして作業終了

宿題が出されたとき、答えを赤ペンで写して「終わりました」と提出していませんか?はっきり申し上げますが、これは「作業」であって「勉強」ではありません。

答えを写すという行為は、脳みそを1ミリも使わず、ただ手の運動をしているだけです。これではテストで点数が取れるようになるわけがありません。間違えてもいいから、自分の頭で考えて答えをひねり出すことに価値があるのです。

「先生に怒られないために宿題を埋める」ことが目的になってしまった瞬間、その塾代は完全にドブに捨てられたも同然です。真っ白な回答用紙より、答えを丸写しした回答用紙のほうが、罪が重いと気づいてください。

2.3. 【特徴3】「わからない」をその場で放置する

勉強において最も危険なのは、「わからない」というサインを見逃すことです。

授業中に「あれ?どういう意味だろう?」と思ったとき、恥ずかしがって質問せずにそのままにしていませんか?勉強は積み重ねです。算数の掛け算がわからないまま割り算に進めないように、一つの「わからない」を放置すると、その先の内容がすべて理解不能になります。

成績が上がらない生徒は、この「わからない」を家に持ち帰ってしまいます。そして結局やらなくなり、苦手意識だけが積み重なっていくのです。その場で手を挙げるか、授業後に先生を捕まえる勇気がないなら、塾に通う意味は半減してしまいます。

2.4. 【特徴4】スマホ片手にダラダラ勉強している

机に向かってはいるものの、LINEの通知が鳴るたびにスマホをチェックしていませんか?

人間の脳は、一度に二つのことに集中できるようには作られていません。「スマホを見ながら勉強」は、実質的に勉強していないのと同じです。5分勉強してスマホを触り、また5分勉強する……この繰り返しでは、深い思考力は身につきません。

厳しいようですが、勉強部屋にスマホを持ち込んでいる時点で、成績を上げる気がないと言われても反論できないでしょう。本気で無駄金にしたくないなら、勉強中はスマホを別の部屋に置くか、電源を切る覚悟が必要です。

2.5. 【特徴5】復習ゼロ!やりっぱなしで帰宅する

「今日の授業はわかりやすかった!」と満足して家に帰り、カバンを放り投げて寝てしまう。これが成績が上がらない原因の典型パターンです。

人間の脳は忘れるようにできています。ドイツの心理学者の研究によると、人間は覚えたことを1日後には約7割も忘れてしまうそうです。つまり、その日のうちに復習をしなければ、塾で習ったことのほとんどが消えてなくなってしまいます。

授業を受けただけで賢くなった気にならないでください。その知識を定着させるための「復習」という地味な作業をサボる生徒は、いくら高い塾に通っても穴の空いたバケツに水を注ぐようなものです。


なぜ伸びない?塾に行っても成績が上がらない本当の原因

3.1. 原因は授業時間ではなく「自習時間」にある

多くの人が勘違いしていますが、成績が伸びる瞬間というのは、塾で授業を受けている時間ではありません。家で一人で問題を解いている「自習時間」にこそ、成績は伸びるのです。

週に2回、1回90分の授業を受けたとしても、1週間には168時間もあります。残りの時間をどう過ごすかで勝負が決まるのです。塾はあくまで「解き方のコツ」を教わる場所であり、それを自分の力にするトレーニングは自宅で行わなければなりません。

ピアノ教室に通うだけで、家で練習しなかったらピアニストにはなれませんよね?それと同じで、家庭学習の時間がゼロならば、どんなカリスマ講師の授業を受けても成績は上がりません。

3.2. 集団塾のスピードについていけていない

もし今、集団授業の塾に通っているなら、そのスピードについていけているか胸に手を当てて考えてみてください。

集団塾はカリキュラム通りにどんどん先に進みます。一度つまずいてしまった生徒を待ってはくれません。もし授業の内容が半分も理解できていない状態で座っているなら、それは時間とお金の無駄です。

周りの友達と同じペースで進むことが安心感につながるかもしれませんが、理解できていない授業を何時間聞き続けても苦痛なだけでしょう。自分のペースと塾のペースが合っていないことは、決して恥ずかしいことではありません。それに気づかず通い続けることのほうが問題なのです。

3.3. 親が「お金を出せば解決する」と思っている

これは生徒の皆さんだけでなく、保護者の方にもお伝えしたい耳の痛い話です。「高い月謝を払っているんだから、塾がなんとかしてくれる」と丸投げしていませんか?

塾は教育のプロですが、魔法使いではありません。家庭での生活習慣、スマホのルール、勉強に取り組む姿勢など、家庭でしか整えられない土台があります。その土台がグラグラな状態で塾にお金をかけても、砂の上に城を建てるようなものです。

「お金を出せば解決する」という考えは捨ててください。親、子、そして塾が三位一体となって初めて成果が出ます。家庭でのサポートなしに、塾だけで成績を上げることは不可能なのです。


無駄金を止める決断!今すぐ見直すべき「環境」の選び方

4.1. 集団塾が「無駄金」になりやすい子のタイプ

集団塾には向き不向きがあります。特に、「自分から質問するのが苦手な子」や「マイペースな子」にとって、集団塾は無駄金になりやすい環境といえます。

大勢の中で手を挙げて「わかりません」と言うのは勇気がいりますよね。その結果、わからないまま授業が進んでしまい、ただ座っているだけの「お客様」になってしまうのです。また、競争心が薄い子にとっても、ランキングなどで煽られる環境はストレスでしかありません。

「みんなが行っているから」という理由で集団塾を選んでいませんか?性格に合わない場所に無理に通わせることは、お金だけでなく、子どもの自信すら奪ってしまう可能性があります。

4.2. 「友達がいるから」で塾を選ぶのは最悪の手

塾選びの理由で一番危険なのが、「仲の良い友達が通っているから」というものです。

はっきり申し上げます。友達と一緒に塾に行くと、塾は「勉強する場所」から「友達と会える楽しい場所」に変わってしまいます。休み時間の私語が増え、授業中も手紙を回したり、帰りにコンビニでたむろしたり……これでは何のために塾に行っているのかわかりません。

本当の友達なら、別々の塾に通っていても関係は続きます。勉強は孤独な戦いです。「友達と一緒じゃないと頑張れない」と言っているうちは、残念ながら受験という厳しい戦いには勝てないでしょう。

4.3. 勇気を持って「転塾・退塾」を考えるべき時

「せっかく入会金も払ったし、今辞めるのはもったいない」……そう考えて、合わない塾に通い続けていませんか?

経済学には「サンクコスト(埋没費用)」という言葉があります。「これだけお金をかけたのだから」という心理が働いて、損切りできない状態のことです。しかし、合わない環境に居続けることこそが、最大の無駄遣いです。

3ヶ月通っても成績が変わらない、あるいは子どもが苦痛を感じているなら、勇気を持って環境を変えるべきです。今の場所に執着して未来を棒に振るより、早めの決断が、結果的に最も安くつくことになります。


逃げ場なし!強制的に成績を上げるための「次の一手」

5.1. 意思が弱いなら「管理型」で徹底的に縛れ

「家ではどうしてもサボってしまう」「スマホの誘惑に勝てない」。そんな意思の弱い自分を自覚しているなら、「管理型」の学習サービスを利用することを強くおすすめします。

世の中には、学習スケジュールを1日単位で管理し、やったかどうかを厳しくチェックしてくれるサービスがあります。自分の意志に頼るのではなく、「やらなければならない環境」を強制的に作るのです。

「厳しそう」と敬遠するかもしれませんが、サボることができない環境に身を置くことが、結果として一番楽に成績を上げる近道になります。自分の弱さを認めて、プロに管理してもらうのも賢い戦略の一つです。

5.2. 集団が無理なら「家庭教師」に監視させろ

集団授業では集中できない、質問できないという場合は、「家庭教師」や「個別指導」という選択肢があります。

マンツーマンであれば、先生の目は常にあなただけに向いています。よそ見をすることも、わかったフリをしてやり過ごすこともできません。この「逃げ場のない状況」こそが、成績アップには不可欠なのです。

費用はかかるかもしれませんが、集団塾で何年も成果が出ずに月謝を払い続けるより、短期間で確実に苦手を潰せる家庭教師の方が、結果的にコストパフォーマンスが良い場合も多いのです。

5.3. 結論:環境を変えない限り、未来は変わらない

最後に、この記事を読んでくださったあなたへ。 ここまで読んで「耳が痛い」と感じたなら、それはまだ変われるチャンスがある証拠です。

最も恐ろしいのは、「今のままでなんとかなる」と思い込んで、行動を変えないことです。同じ行動を繰り返しながら、違う結果(成績アップ)を期待するのは無理な話です。

塾を変えるのか、勉強法を変えるのか、スマホを封印するのか。今日、何か一つでも行動(環境)を変えてください。「無駄金」を「未来への投資」に変えられるかどうかは、今この瞬間のあなたの決断にかかっています。

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ブラックロック先生|ビッグロック先生の裏人格 塾講師の本音、漏れてます。 核心つく系教育ダークサイド 夜の教室でつぶやく教育の真実

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