はじめに
「うちの子、あんなに勉強してるのに、なんで覚えられないの?」「昨日暗記したのに、もう忘れてる…」
これは多くの中学生・高校生、そしてその保護者から聞こえてくる声です。 記憶がうまくできないという悩みは、成績だけでなく、自信ややる気にも大きな影響を与えます。
今回は、塾で多くの生徒を見てきた視点から、「なかなか記憶できない子どもたちが抱えている7つの共通の悩み」と、その背後にある本当の原因、さらに保護者ができる関わり方についてお伝えします。
1. 覚えたはずなのにすぐに忘れてしまう不安
「昨日の夜にやったところなのに…」 中学生・高校生からよく聞く言葉です。これは決して特別なことではなく、脳の正常な反応。「忘れる」ことは誰にでもある自然な現象です。大切なのは、「忘れる前提」で勉強を設計すること。翌日、数日後、1週間後…と段階的に復習する「間隔学習」が効果的です。
2. 勉強時間を増やしても成績が伸びない焦り
「これだけ勉強してるのに、なんで点が上がらないの?」 この悩みは、量ばかりを重視して“やった気”になっている場合によく起こります。大切なのは、「どのように勉強しているか」。理解・定着・アウトプットのバランスを意識して取り組むことが必要です。
3. 暗記科目が苦手でテストに自信が持てない悩み
「社会とか理科の用語が全然覚えられない…」 暗記科目は「面白くない」と感じてしまいがち。でも、語呂合わせや図解、ストーリー仕立てで覚えるなど、記憶に残る工夫をすれば、誰でも得点源にできます。
4. 自分だけが覚えられないという劣等感
「友達はできるのに、なんで自分は覚えられないんだろう…」 この気持ちは、学力以上に心を重くします。大切なのは、「できない」のではなく「やり方を知らないだけ」と気づくこと。自分の成長に目を向けることで、劣等感は自信に変わります。
5. 覚えるコツや勉強法が分からない迷い
「どうやって覚えたらいいか分からない」 勉強のやり方は学校で教えてくれないこともあります。まずは「理解→繰り返し→定着」という流れを知り、自分に合ったスタイルを見つけることが第一歩です。
6. 部活動や課題との両立で集中できない不満
「部活から帰ったらヘトヘトで、勉強に集中できない…」 忙しい毎日でも、「スキマ時間活用」や「15分集中法」で勉強の質を上げることができます。大切なのは完璧を目指すのではなく、無理なく継続できる仕組みを作ることです。
7. 周りと比べて記憶力が悪いと感じる劣等感
「なんであの子は一回で覚えられるのに、自分は何回も…」 記憶力は生まれつきではありません。繰り返しや記憶の工夫によって、誰でも伸ばせる力です。他人との比較ではなく、昨日の自分と比べて少しでも前進していれば、それは確実な成長です。
おわりに
「覚えられない」は、能力のせいではなく、方法と考え方の問題であることがほとんどです。 適切な勉強法と前向きな心構えがあれば、記憶は確実に伸ばせます。
雙葉進学教室では、一人ひとりの特性や悩みに合わせた指導を行っています。 「うちの子、記憶に自信がなくて…」という保護者の方、まずはお気軽にご相談ください!

