③スマホが常に頭にある状態から脱却する
― 見ていなくても気になる、脳の“支配”から抜け出す ―
「勉強中も、通知が来てないか気になる」
「スマホは持ってないのに、頭から離れない」
そんな男子中学生、多いと思いませんか?
これは「スマホ依存」の中でも、“思考支配型”と呼ばれる状態です。物理的に持っていなくても、脳内でスマホが占める割合が非常に大きくなっているのです。
💡 スマホ依存の本質は「頭の中」
男子は「気になることに一途」な傾向があるため、一度スマホやゲームが気になり始めると、何をしていても意識が戻ってしまいがちです。
この状態では、机に向かっていても集中力は半減、効率もガタ落ちです。
🔧 意識の切り替えは「仕組み」で整える
思考支配から抜け出すには、意志だけでなく、**“思考を外すための環境づくり”**がカギです。
以下の5つの工夫で、スマホが「気にならない状態」をつくっていきましょう。
① スマホ画面をモノクロにする
画面を「グレースケール」に設定すると、視覚的な魅力が減り、無意識に開いてしまう衝動が弱まります。
思考の中に入りにくくなる第一歩です。
② 通知をすべてオフにする
LINEやSNS、アプリの通知音・バッジ表示をすべてオフに。
“鳴らない=思い出さない”環境をつくることで、意識の分散を防げます。
③ スマホの「定位置」を決める
「勉強中はリビングの棚に」「就寝時は親の部屋に置く」など、スマホの居場所を固定すると、“今は触らない時間”という認識がしやすくなります。
④ 合言葉で意識を戻す
「今は集中!」「あとで見よう」などの合言葉を親子で決めておくと、スマホのことが気になった瞬間に、意識を切り替える習慣がつきます。
⑤ スマホタイムを固定する
「朝30分」「夜20時〜20時半だけ」など、使う時間を決めてしまえば、それ以外の時間に気にする必要がなくなり、思考の中から自然にスマホが薄れていきます。
📝 まとめ
スマホの支配から抜け出すには、「使わない時間をどう過ごすか」がカギ。
視覚・時間・習慣で“思考の距離”を取ることで、スマホに振り回されない学習環境が整います。
次回は【④ 不安やストレスへの対処としてスマホに依存する子への対応】をお届けします!

