⑥スマホを“思考から外す”習慣づくり
― 「手元にないのに気になる」をどう断ち切るか ―
「机にはスマホがないのに、集中できない」
「通知が来たかも…と何度も気になる」
そんな様子に心当たりはありませんか?
男子中学生に多く見られるのが、“思考の中でスマホが居座ってしまう”状態です。手に持っていなくても、スマホが脳内スペースを大きく占めているのです。
🧠 「使っていないのに依存」している状態
スマホ依存の中でもこの“思考支配型”は特に厄介。
勉強中も家族との会話中も、常に「スマホが気になる」状態では、集中や記憶の効率は大きく低下します。
この状態を抜け出すためには、「意志」よりも「仕組み」と「環境」がカギになります。
🛠️ 脳内からスマホを追い出す5つの習慣
① グレースケール表示にする
スマホ画面をモノクロ(白黒)に設定すると、色による刺激が減り、無意識にスマホを触りたくなる気持ちが和らぎます。
② 通知はすべてオフに
通知音や振動があるだけで、脳は注意を引き戻されます。LINEやSNSなどの通知は思い切ってすべて切りましょう。
③ スマホの定位置を決める
「リビングの決まった場所に置く」「寝る前は親が預かる」など、スマホを置く場所・時間をルール化することで、使っていない時間の安心感が得られます。
④ 意識切り替えの合言葉を使う
「今は集中」「スマホは後で見る」などのフレーズを、気になったときに口に出すだけで、意識を切り替えるトレーニングになります。親子で一緒に決めると効果UP。
⑤ スマホタイムを固定化
「朝30分」「夜20時からだけ」など、使う時間を明確に決めておくことで、“それ以外の時間は考えなくていい”という安心感が生まれます。
📝 まとめ
スマホ依存は、触っている時間だけが問題ではありません。
「考えてしまう」「気になって仕方がない」状態を断ち切るには、生活の中に“思考から外すための習慣”を仕込むことが効果的です。
次回はいよいよ最終回【⑦ 魅力的な学び時間を演出する工夫】をお届けします!

